ハイテク検査装置と管理システムによる「品質保証」
ハイテク検査装置による全数検査
high-technology
コンピュータでプログラムを設計し、既製品の刃物で加工を行うNC自動旋盤でも、不良品は発生します。
「細谷精機の技術力」で紹介したように、弊社ではローテク加工設備と、人が研いだ刃物を使用し加工を行っています。
加工に人の技術を大きく要する分、人為的な問題が発生する確率が上がるのは事実です。
よって、細谷精機では社内加工製品の全てを全数検査にて保証しています。
ただし、検査を行うのは人ではなく、弊社独自のハイテク検査装置です。±0.010の精度で、全長、外径、段径、内径、溝径、溝幅、外径真円度、内径真円度、バリ、ゴミ付着、異品混入を同時に検査する事が可能です。
4台の検査装置で、弊社製品の70~80%を検査する事が可能であり、完成後に検査を行う事で全数良品保証を行っています。
ローテク加工設備の弱点を、ハイテク検査装置で補うハイブリッド体制を構築しています。
管理棟での集中管理
centraized control
細谷精機では、製造を行う製造棟と、製品の品質管理を行う管理棟に棟が分けられています。管理棟は明るい特別照明と冷暖房を完備する等、最適な環境で品質に関わる以下の集中管理を行っています。
- 製品受入(社内外製品)
- 製品検査
・全数検査(検査装置対象外製品)
・最終検査(完成品から3個を抜取り、測定機器にて検査) - 製品計量(完成品の数量を数える)
- 製品保管
- 製品出荷
- 帳票類管理
製品受入から出荷まで、全てが記録されており、ルールを明確にした集中管理を行う事で、良品保証を行っています。
管理体制の構築
management system
細谷精機では、2002年にISO9001を取得し、品質管理体制の構築をしています。ISO9001の取得は、今時珍しい話でも何でもありません。
しかし実際にこのISOの規定を理解している従業員は何人いるでしょうか?難しい言葉が書いてあったり、資料ばかりが増えてしまったり、実用的ではなかったのが弊社の現状でした。
そこで、弊社では誰もが理解でき、現場で活用できるレベルまで落とし込む活動を行っています。社長をはじめ、毎朝従業員全員が集まる10分程のミーティングを行い、品質関連の情報展開だけでなく、細谷精機のの原則(ルール)の全社読み合わせと、原則が守られているかの現場パトロールを行います。
現場パトロールは社長も行っており、日々継続して行う事で原則(ルール)定着化と、「管理体制の構築」が可能になります。